自宅か病院か。人生の最期を何処で迎えたい?

生老病死という言葉が表すように、人は生まれた以上、いずれ必ず最期の時を迎えます。出来る事ならば穏やかに眠りにつきたいものですが、その最期の場所は一体どこになるのでしょうか。

平成25年には87%が自宅以外で死亡している

人生の最期平成25年の人口動態調査によると、平成25年の死亡者の中で最も多い死亡場所は病院(75.6%)であり、自宅は12.9%に留まっています。また「老人ホーム」での死亡割合は、初めて自宅と別集計となった平成6年には1.5%となっていましたが、年々増加を続け、平成25年には5.3%となりました。
半世紀前の昭和38年(1963年)時点の死亡場所は、病院22.3%、自宅66.5%と、半数以上が自宅で亡くなっていました。しかし時代が下がるにつれ徐々に病院での死亡率が増加し、昭和52年(1977年)に初めて病院が自宅を超えました(病院45.7%、自宅44%)。その後も両者の差は広がる一方です。

半数以上が自宅での看取りを希望

それでは、実際に最期を迎えたい場所はどこなのでしょうか。平成26年版高齢社会白書によりますと、「治る見込みのない病気に罹った場合、どこで最期を迎えたいか」という質問に、54.6%の高齢者が「自宅」と回答しました。次いで「病院などの医療施設」で27.7%、大きく差がついて「特養などの福祉施設」4.5%と続きます。住み慣れた我が家で最期を迎えたいという高齢者は多いようです。しかし一方で、「介護が必要になった場合、どこで介護を受けたいか」という質問に「自宅」と答えた人は35.6%でした。「介護場所」と「最期の居場所」には、少なからず意識の差があるようです。

自分の望む場所で迎えるためには

人生の最期を自分の望む場所で迎えるには、家族や医師との連携が欠かせません。特に在宅での看取りを希望する場合、家族側にも死を見守る相応の心構えや準備が必要となります。
自分は、家族はどこで人生を終えたいのか。お互いに後悔のないよう、日ごろから意思疎通を充分に行いたいですね。

【関連リンク】
[平成26年版高齢社会白書 3 高齢者の健康・福祉]内閣府 link
[平成25年人口動態調査 死亡統計表]総務省統計局 link


関連記事