移乗の強い味方、「介護リフト」!正しい活用で負担軽減を!

介護者の悩み・・・腰痛

日常的な介護の中で欠かすことの出来ない動作と言えば移乗でしょうか。ベッドと車椅子間の行き来や入浴時など、1人で移動する事が難しい高齢者の方を介助する際は、必須とも言える動作です。とはいうものの、人一人を支える移乗は介護をする側にとって負担の大きい動作です。各所では介護技術の一つとして、介護する側・される側、双方に負担の掛からない様々な移乗方法が紹介されていますが、逆を言えば、それだけ移乗に悩む介護者が多いということなのです。特に技術経験が充分でない為、力任せに高齢者を抱え上げた結果、腰を痛めてしまうという介護初心者は後を絶ちません。介護者が腰痛を抱えてしまうと、腰を庇う為に無理な体勢を取らざるを得ず、不安定な姿勢での介助による転倒や落下の可能性が高くなってしまい、介護者・高齢者双方にとって大変危険な状態となってしまいます。

負担軽減に役立つ「介護リフト」

介護リフト介護側の負担軽減策の一つとして用いられることが多いのが「介護リフト」と呼ばれる福祉用具です。介護対象の方を上から吊り上げる、または下から持ち上げることによって、安全な移動や移乗を助けるものです。介護リフトは様々なメーカーが販売・レンタルを行っており、利用目的や設置場所に沿って必要なものを選ぶことが可能です。特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの介護施設では、浴室や車椅子の利用者の為にリフトを導入しているケースが多く見られます。デイサービスの送迎車に、車椅子用のリフトが付いていることも珍しくありません。介護福祉機器導入費用の半分が助成される制度もあり、施設内利用は広がりを見せています。

家庭ではレンタルが主流に

こうした介護リフトは、基本的に精密機器のため全体的に非常に高価であり、手軽に購入できるものではないという難点もあります。しかし介護リフト需要の増加に伴い、多くのメーカーが福祉用具レンタル業者を通してリフトのレンタルを行っています。介護保険によって要介護認定を受けていれば、料金の自己負担が大幅に軽減されることもあって、自宅介護においてもレンタルリフトを利用する家庭も徐々に増えてきました。

正しく、安全に使用しましょう

広がりをみせる介護リフトですが、一方で事故も少なからず発生しています。平成26年8月には、東京都の施設においてベッドから車椅子への移乗中にリフトのフックが外れ利用者が落下、後日死亡するという痛ましい事故が起こりました。この事故の原因は現在調査中ではありますが、誤った使用や整備不良による事故は各地で発生しています。日本福祉用具・生活支援用具協会(JASPA)はリフトの安全な使用の為、日常的な点検と正しい使用方法の周知を呼びかけています。

介護者の負担を減らし利用者の行動範囲拡大を助ける介護リフトは、介護の現場において大変便利で頼もしい存在です。適正な整備と使用を行いながら活用していきたいですね。

【関連リンク】
[介護リフト つるべー]株式会社モリトー link *介護リフトの一例です。
[移乗用リフト関係]シーホネンス株式会社 link
[中小企業労働環境向上助成金(個別中小企業助成コース)]厚生労働省 link
[福祉用具事故情報]日本福祉用具・生活支援用具協会(JASPA) link


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