東京ディズニーランドではもう待てない!?

東京ディズニーランドではもう待てない!?

夢の国といえば、やはり東京ディズニーランドではないだろうか。

大人から子供まで幅広い層に人気で、いつも演出には他のテーマパーク以上とも言っても過言ではない程の工夫を凝らしている。

しかし、この東京ディズニーランドが、今年の夏休みの入園者数は減少していたようだ。

その背景にあるのはなんなのだろうか。

 

大混雑にうんざり!?テーマパーク王者が迎える曲がり角。

東京ディズニーランド(TDL、千葉県浦安市)では大きな曲がり角を迎えていた。

東京ディズニーシー(TDS)と合わせた夏休みの入園者数が減っており、2016年3月期通期でも減少する見込みとなっている。

この原因の背景にあるのは、少子高齢化や娯楽の多様化から、「行列に待てない」という人が増えてきているということだ。

4月上旬の週末、3歳の娘の誕生日祝いで妻と3人で大混雑のTDLに訪れた、東京都内の公務員男性(50)は、夏休みにはTDLに行かなかったという。

4月に訪れた際は行列に待てない娘が比較的空いていた「イッツ・ア・スモールワールド」とコーヒーカップのみだったそうで、娘は大喜びだったが、次は「娘が待てるようになってから」と言っていた。

 

他の競合テーマパークの集客具合はどうなのか!?

TDLなどを運営しているオリエンタルランド(OLC)は、入園者数減少の原因については人気ショーの落ち着きや猛暑を理由に挙げているが、同条件であってもユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)の8月の入園者数は7%増となっており、映画「ハリー・ポッター」の新エリアは開設1年となるがいまだに集客力は健在だ。

そのほか、東京ドームシティアトラクションズ(東京・文京)の7月20日~31日の乗り物利用者数についても前年比4%増、ハウステンボス(長崎県佐世保市)やサンリオピューロランド(東京都多摩市)なども増えたようだ。

 

TDLが陥る対応策のジレンマ。

依然として人気の高いTDLだが、大混雑により入園者獲得が遠のいていることについては対策をとらなければならない。しかし、チケット見直し制度も難しい。

競合テーマパークのUDJは追加料金を払うことでアトラクションに待たずに乗ることができる「エクスプレス・パス7」(6600円から)を導入しており、混雑を避けたい人に好調のようだ。

TDLでも無料整理券を配っているが、追加料金などで優遇することは「全ての人がVIP」という理念に合わないものとなる。

こうした大きなジレンマを抱えているOLCは、家族連れに人気のアナ雪のアトラクションをTDSに配置したほか、ハロウィーンイベントを始めてTDSで開催するなど、混雑緩和策を打ち出してはいるが、一度失望した客は戻ってこない。

OLCは例年に比べ、涼しい秋を向かえそうだ。

 

【「日経MJ」より一部抜粋。】


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