全国で最低賃金の引き上げ開始!

地域別最低賃金の一例(時間額)

平成26年10月より、全国で最低賃金の改定が開始されました。10月1日から26日にかけて順次改定され、最低賃金は従来よりも13円~21円引き上げられることになりました。厚生労働省は特設サイトを開設し、新たな最低賃金の周知に努めています。
最低賃金

都道府県 時間給 開始時期
東京都 888円 H26.10.1~
大阪府 838円 H26.10.5~
北海道 748円 H26.10.8~
神奈川県 887円 H26.10.1~
愛知県 800円 H26.10.1~
兵庫県 776円 H26.10.1~
福岡県 727円 H26.10.5~

「最低賃金制度」とは

「最低賃金制度」とは、使用者(会社)は都道府県ごとに国が示す時間給最低額以上の賃金を労働者(正社員・パート・契約社員などの雇用形態、月給・時給・日給など賃金支払い形態に関わらず)に支払わなければならない、と定められている制度です。最低賃金の対象となるのは「毎月支払われる基本的な賃金」とされており、結婚手当などの臨時の手当、ボーナスなど1ヶ月を超える期間ごとに支払われる賃金、残業代や休日出勤・夜勤手当など所定時間外労働に対する賃金、通勤手当や皆勤手当などは計算から除外されます。
もし仮に最低額以下の賃金しか支払わなかった場合、使用者は労働者に支払額と最低賃金の差額を払わなければならず、違反した際の罰則も設けられています。また雇用契約時に、使用者と労働者の間で最低賃金以下の賃金支払いで同意したとしても、それは法律によって無効とされ最低賃金で契約したものとみなされるのです。

「勤務先の住所」基準での賃金

そして最低賃金は「勤務先の住所」によって適用されることも忘れてはなりません。神奈川県に住む労働者が東京都の事業所で働く場合、適用される最低賃金は東京都のものになります。派遣社員については「派遣先(勤務地)の住所」が適用されます。一例を挙げると、兵庫県に住む介護士が、大阪府にある派遣会社から京都府の介護施設に派遣された場合、最低賃金は京都府のものとなるのです。最低賃金は都道府県ごとに定められている為に近隣地域間で大きな差がある事が珍しくなく、東京都と千葉県では90円、大阪府と和歌山県では123円もの開きがあります。最低賃金を確認する場合は、自分が働いている住所は何処に当たるか、という点を正しく把握する必要があると言えるでしょう。

従来は、最低賃金で働いた場合の手取り額が生活保護の水準よりも低くなる「逆転現象」が各地で存在していました。働いても生活保護より生活が苦しい可能性があっては、労働者や生活保護受給者の働く意欲を失わせることになると批判の多かった逆転現象ですが、今回の改定により一先ず全ての都道府県で解消されることとなりました。

労働者が安定した生活を営むことの出来る賃金を受け取り、意欲的に働けるよう、最低賃金の存在を使用者・労働者ともに常に意識していたいですね。

【関連リンク】
[必ずチェック 最低賃金!]厚生労働省特設サイト(平成27年3月31日まで) link
[最低賃金制度]厚生労働省 link


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