家計を破綻させない為に「オタク係数」を考えてみよう!

オタク係数とはなに?

オタク係数趣味は教養を深め人生を彩り豊かにする素晴らしいものです。「趣味の為に生きている」と断言する人も少なくありません。

9月17日、日本経済新聞に「オタク係数」という言葉が掲載されました。これは、とあるファイナンシャルプランナーが作った造語であり、「家庭の月収中何%を趣味に費やしているか」を計るものです。一例として、手取が月40万円の家庭が1ヶ月に5万円を趣味に費やした場合、オタク係数は12.5%となります。記事内では理想のオタク係数は10%とされており、20%を超えると多過ぎ、25%以上は危険とされています。

家計との割合

それでは実際の家計に照らし合わせて「オタク係数」を考えてみましょう。総務省統計局による平成21年全国消費実態調査から、二人以上の世帯における教育娯楽費の割合とライフステージによる変化を見ることにします。
収入(可処分所得)における教養娯楽費の割合は夫婦二人の場合は9.0%ですが、子供2人かつ長子が大学生になると7.3%まで減少しています。単純な金額面だけを見れば大学生の子供がいる家庭の娯楽費は夫婦二人家庭のそれを上回っていますが、大学生を抱える家庭は必然的に教育費によって全体的な支出が増加し、相対的に他支出の割合が低くなるのです。

収入と支出の比較

また収入と支出のバランス(平均消費性向)にも注目してみましょう。夫婦二人の場合、支出は収入の73.0%となっており、収入の1/4近くを貯蓄に回す余裕のある状態です。この状態であれば、危険とされるオタク係数25%を超えても、まだ貯蓄の余裕がある為、娯楽費を上乗せする事は十分に可能です。しかしこれが大学生を含む子供二人を抱える家庭となると、支出は収入の102.3%となっており、先程とは逆に貯蓄を崩して家計を回しているのです。つまり金銭的な余裕の無い状態であるので、娯楽費用の上乗は現実的とはいえません。

趣味に掛けられる費用は家庭の状況によって大きく変化するので、一概にこの割合以上は危険とは断言し難い面もあります。ライフステージの変化の他に、絶対的な収入も考慮しなければなりません。月収10万円の家庭が1万円を娯楽に消費することと、月収100万円の家庭が10万円を消費することが同等だと考える人は、決して多数派ではないでしょう。

必要なのは家計の状態に応じた支出のバランスと、適切な取捨選択です。
オタク係数は、その一つの参考として役に立つでしょう。家族みんながそれぞれの趣味を楽しみ、豊かな人生を歩めるよう、バランス感覚を大切にしていきたいですね。

【関連サイト】
[「オタク係数」25%超え 家計破綻の恐れあり]日本経済新聞 link
[平成21年全国消費実態調査 二人以上の世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果の要約]総務省統計局 link


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