2014年度は7大学で実施!「飛び入学制度」ってなに?

飛び入学制度
優秀な生徒が本来年齢的に属する学年を飛び越えて上位の学年・学校に移る「飛び級(飛び入学)」という制度があります。ソチオリンピックに出場したスキージャンプ日本代表の高梨選手が日本体育大学に飛び入学するなど、著名人のプロフィールや、各種のフィクションなどで目にする機会は少なくない制度ですが、日本人にとっては今一つ馴染みのないものでしょう。
 

日本の飛び級制度

現代の日本において、小学校・中学校という義務教育の場では如何なる理由があろうとも飛び級は認められていません。高校においても基本は同じですが、特に優秀な生徒に限り、学籍はそのままで上位の学年の授業を受けさせているケースも稀に存在します。

大学及び大学院への飛び入学は1997年の法改正によって認められることとなりました。原則として大学への進学には高校卒業資格が、大学院進学には大学卒業資格が必要となりますが、特定の分野について特に優れた資質を持つ学生であれば、卒業資格を持たなくとも進学を可能としています。制度上は高校1年生修了後に大学に進学することが可能なのです。

平成27年度入試において飛び入学制度を実施しているのは、千葉の千葉大学、愛知の名城大学、東京の成城大学、広島のエリザベト音楽大学、福島の会津大学、東京・神奈川の日本体育大学の計7大学となっています。

しかし、これまでの飛び入学者は111名に留まっており、制度導入から17年経過した現時点でも広く活用されているとは言いがたい状況にあります。

飛び入学=中卒のリスク

飛び入学制度の活用者が少ない背景には、まず飛び入学制度の実施校が少ないという点が挙げられるでしょう。進学を希望する大学が飛び入学を認めていなければ、そもそも利用する事が出来ないからです。また「高校卒業資格を持たないまま大学に進む」という制度上、万が一大学中退となった場合、最終学歴が中学校卒業になってしまうという点が、生徒にとって非常に大きなリスクとなっているのです。

飛び入学を行った場合、同学年の人々は皆年上であり、周囲とのコミュニケーションに一層の努力が必要とされます。学業外での心理的負担が通常の進学者よりも高くなる可能性が大きい為、本人や保護者が中途退学のリスクを考えてしまうのも止むなしといえるでしょう。

文部科学省は、大学で一定単位を修めれば高卒資格を得られるような省令改正を予定しており、飛び入学制度の認知度向上と活用拡大を目指しています。
まだまだ遠い世界の存在に思える飛び級・飛び入学制度。今後、日本での普及は進むのでしょうか。その行方が注目されます。


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