2014年海外旅行アジア注目ランキング

先日JTB総合研究所に2014年の最新日本人出国統計が掲載されました。

アジア旅行【2014年最新渡航状況(前年比)】
1位 台湾
2位 マカオ
3位 ベトナム
4位 マレーシア
5位 香港
6位 バリ
7位 中国
8位 シンガポール
9位 韓国
10位 タイ

出国先別に渡航人数を見ると、中国(香港・マカオを除く)と韓国が突出して多い事が分かります。地理的に日本に近く、両国共に観光やビジネスを主目的とした短期滞在であればビザが不要という手軽さがある事、また日中・日韓でのビジネスが双方にとって大きなウェイトを占めている事などが主な理由といえるでしょう。しかし前年比に目を向けると、この2国はいずれも観光旅行の減少などで渡航人数が前年割れを起こしており、その勢いにはブレーキがかかっているという見方が主流です。

一方、渡航人数を増やしている地域に台湾が上げられます。2014年6月の台湾への渡航者は約12万人と前年比30%近くを記録しており、近年の日本から台湾への短期訪問者数は年間142万人を超えており、過去に比較すると極めて高い水準を示しています。上記の中国・韓国同様の日本から渡航の容易な立地や短期滞在のビザ免除、日台間の活発なビジネス関係などを基盤に、比較的安定した治安や双方の高い親近感などの後押しにより観光地としての人気が高まっているのです。

いまアツい台湾!?

台湾交通部観光局の調査によると、日本人観光客の誘因として「美味しい食事」「美しい風景」「人々が親切」といったものが挙げられています。台湾の屋台は各種の旅行ガイドブックなどにも度々取り上げられる観光スポットとなっています。また台湾(中華民国)はユネスコへの加盟を認められておらず「世界遺産条約」の締結がなされていない為、地域内に世界遺産が存在していません。しかし近年、多数の自然的・文化的な遺跡の国際PR活動を進めており、複数の世界遺産登録候補が選定されています。今後も台湾への渡航は増加を見込まれており、その推移は非常に注目すべきものと言えるでしょう。

「微笑みの国」タイの人気は?

渡航が伸び悩む地域としては、真っ先にタイが挙げられます。2013年11月以降タイでは政治的混乱が続いており、2014年5月20日には全土に戒厳令が発出される事態となりました。戒厳令は6月13日に撤回されましたが、未だに政情不安定な状態にあり、首都バンコクにおいても言論・集会の自由が制約されています。

タイは「微笑みの国」と呼ばれることもあり、日本においては比較的穏やかなイメージを持たれる事の多い国ですが、前述の混乱に加えて、隣国カンボジアとの国境問題、南部の反政府武装集団のテロ活動などの問題を抱えており、外務省の海外安全ホームページでは一部地域を対象に渡航の延期勧告や注意喚起がなされています。2014年8月21日に暫定首相が選出され、来年の7月を目途に新憲法の制定を予定するなど、タイは現在混乱の収束に向けた行動を続けています。プーケットに代表されるビーチリゾートや国内にある5つの世界遺産、「天使の都」と呼ばれる首都バンコクなど、タイは日本旅行者にとって大変魅力的な国であり、経済的な結びつきも大変強いものとなっています。タイの混乱が1日でも早く収束し、様々な人的交流が続いていくことが望まれています。

アジア(特に東アジア・東南アジア)は今後の発展が大いに見込まれる地域であり、渡航先としての魅力をますます増していくことが予想されます。
これからのアジア地域の状況に注目をしていきたいですね。

【関連リンク】
[日本人出国者数の経年データ]JTB総合研究所 link
[台湾観光局 公式サイト] link
[タイ国政府観光庁 公式サイト] link


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